［医師監修・作成］肺塞栓症とは：症状、原因、検査、治療、予防など
新型コロナウイルスの新規感染者が再び急増し、日本は今、流行の第3波を迎えている。
1どんな症状が？ 息苦しさ 肺塞栓症で一番多い症状が息苦しさです。 足首を動かすよう看護師から指導しています。
フレイルは、健康な状態と要介護状態の中間に当たるが、これを避けるために特に重要なのが「筋肉量の維持」だ。
表2肺血栓塞栓症のおもな観察ポイント を固まりにくくする抗凝固薬や、血栓を溶かす血栓溶解薬が用いられます。
D-dimer test for excluding the diagnosis of pulmonary embolism. 一方、航空会社の広報誌には、航空機の客が着席中に脚を動かす予防法が掲載されています。
Silent pulmonary embolism in patients with deep venous thrombosis: a systematic review. 典型的な症状は息を吸うときの鋭い痛みで、胸膜炎の時の痛みと似ています。
13さらに右心室が拡大するため、左心室の大きさが相対的に小さくなります。 血栓溶解療法ではウロキナーゼ、ストレプトキナーゼ、ｔ-PAという血栓を溶解する薬剤の注入を行い血栓を溶かすことです。
それが血液の流れに乗って右心房、右心室を経由して肺動脈まで運ばれてきて、肺塞栓症の原因となります＜図１＞。
他にも、顔面蒼白、冷や汗、血痰、発熱などの症状が現れる事もあります。
このような場合は、抗凝固療法だけですと致命的となる危険性があり、詰まった血栓を積極的に溶かす血栓溶解療法を行う必要があります。
Hendriksen JM, Lucassen WA, Erkens PM, et al. 通常、PEにおいて高炭酸ガス血症は認めないが、大きなPEで閉塞性ショックあるいは呼吸停止になった場合は、高炭酸ガス血症もあり得るので注意を要する。
3％）には抗凝固療法を行わなかったが、追跡期間中に静脈血栓塞栓症が認められた患者はいなかった。
以下に各検査の説明をします。
２）静脈の血液の流れがよどんでいる場合 足の筋肉は「第二のポンプ」といわれ、筋肉が収縮・弛緩を繰り返すことで足の静脈の流れを促進します。
肺動脈には多くの枝がありますが、その中のどの程度の血管に血栓、塞栓ができるかが、肺高血圧症成立の要因として重要です。 また、病状や他の病気などで、立ち上がったり歩き回る事が難しい場合、脚に巻いたゴムチューブに機械で間欠的に空気を送り込み、周期的に圧迫させて血流の改善を行う方法があります。
9病状が極めて重い場合は、突然死することもあります。 ３．カテーテル治療 カテーテル（細い管）を使う治療法には、カテーテル血栓溶解療法、カテーテル血栓吸引術、さらに破砕術が含まれます。
肺血栓塞栓症の要因としては、長期にわたる寝たきり、骨盤や下肢の外傷、外科的手術、妊娠・出産、や心房細動 しんぼうさいどう などの心臓の病気、などがあります。
使う薬は、病気が発症した直後はヘパリンという薬を点滴で投与し、一週間ほど経過をみて、血栓が自然に溶けてきているようなら、ワルファリンという口から飲む薬に切り替えます。
詰まった血栓がまだ新しい場合（新鮮血栓）は、これらの薬が極めて効果的で、血栓は短時間で溶け、自覚症状は比較的急速に消失することが多いのですが、血栓が多いときや比較的古い血栓（陳旧性血栓）が混在した場合は効果が不十分な場合もあります。
ただし、血液検査のみで診断を確定することはできないため、他の検査結果とあわせて診断をおこないます。 次に、血液ガス分析で低酸素、心臓超音波検査で右心不全を認めれば本症が疑われ、造影ＣＴによって、肺動脈内の血栓を確認できれば診断は確定します。
9一方、徐々に動く時の息苦しさの程度が強くなってくるタイプの患者さんもいます。 肺動脈が詰まっている事で、肺動脈内部の圧力が上昇したり、心臓を取り巻く冠動脈への血液が減少する事などにより痛みが生じるとされています。
この病気に関する資料・リンク 難治性呼吸器疾患・肺高血圧症に関する調査研究班HP 千葉大学大学院医学研究院 呼吸器内科学HP 肺高血圧症センター 情報提供者 呼吸器系疾患調査研究班（難治性呼吸器疾患・肺高血圧症に関する調査研究）. 脚の腫れ 肺塞栓症の原因である血栓は主に脚の静脈で発生していると言われています。
肺動脈末梢の血栓塞栓症に対して、日本のいくつかの専門施設では、バルーンによる が行われ、良好な成績が得られていますが、まだ確定的なことは言えない段階です。
主にカテーテルと呼ばれる細い管を肺動脈に挿入して、血栓を除去する方法が用いられます。
肺塞栓症の多くは、下半身の深部静脈にできた血栓が心臓・肺に流れてきて詰まってしまうことが原因です。 Clinician gestalt estimate of pretest probability for acute coronary syndrome and pulmonary embolism in patients with chest pain and dyspnea. 深部静脈血栓の検査・診断方法• これは非常に信頼性の高い臨床研究によって効果が確認されている方法です。 （患者さん向け）（日本呼吸器学会）• いずれもしやすくなるので患者さんは出血傾向となります。
11これは抗凝固薬が使えない場合などに行います。 小さな血のかたまりは、人間の本来からだに備わっている機能で、自然に溶けて再開通しますが、大きなかたまりのときには、いろいろな症状が強く現われ、とくに太い肺動脈がつまると、突然死（とつぜんし）することもあります。
「慢性血栓塞栓性肺高血圧症（CTEPH）」の診断が付けば、抗凝固薬（ワルファリンなど）の服用を適正に続ける必要があります。
脚や骨盤内の深部静脈にできた血栓が心臓・肺へと流れて肺塞栓症を起こしてしまう際には、血栓はこの下大静脈を通ることになります。
その場合、手術（肺動脈血栓除去術）を考慮します。
