そのあと一同が朝食の席に集まったとき、実に都合よく話の口火を切ったのはカルテンだった。
世界規模での業界再編の口火を切ったダイムラーベンツも例外ではない。
「何日かシミュラの外に出かけられるといいんだがな」金髪のパンディオン騎士はそう言ってから、エラナのほうに目を向けた。
ミノタウロスの群れは一挙に百体を割り、怯えと恐怖を発散しながら逃走をはじめた。
きっかけとなる出来事が起こった様子が分かる慣用句ですね。 … 三上延『ビブリア古書堂の事件手帖2 ~栞子さんと謎めく日常~』 より引用• 密集した小型幻獣の群れに数発の榴弾が落ちた。
従来は、「火蓋を切る」が正しい言い方だとされてきた。
「口火を付ける」は点火をするための火を付けるということからの類推から生まれた言い方なのであろう。
… ダイン/坂下昇訳『グリーン家殺人事件(下)』 より引用• こちらは火縄銃の火蓋に用いる火のことだが、爆薬を爆発させるためのもととなる火の意味としても使われる。
愛玩用のプードル・ハイブリッドの流行の口火を切った特別な存在である。 しかも面白いことにこの「口火」にも誤用とされる言い方があり、『大辞泉』や『明鏡国語辞典』などはでは「口火を付ける」は誤りだと注記までしている。
8再編劇で主導権を握っている海外有力メーカーも紆余曲折をたどってきた。
それでも、ここへ来る前に覚悟を決めていたのだろう。
鈴木大輔『ご愁傷さまニノ宮くん 07』 より引用• 浦上は嫌な気がしたけれど、仕様がない。
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さて、まとめとして口火を切るを簡単にまとめますね。
しかし今、味元を無視してすれ違うわけにもいかなかった。
さすがにNMは老練で、内心かなり迷惑に感じているに違いないのに、先刻のクラークのように表に露わすことはない。
しかし、いちばんまずいのは、宇宙に出て動くということです。
もともとは「火縄銃の火ぶたに点火するための火」のことで、ここから「物事を始めるきっかけをつくる」という意味の「口火を切る」が生まれました。
インターネットで検索すると「切って落とす」の用例はけっこう見つかるし、国立国語研究所のコーパスにも以下のような用例が存在する。 現代の日常生活では使われていません。
… 佐藤正明『トヨタ・GM 巨人たちの握手』 より引用• これが転じて「物事に着手する。
… エディングス『エレニア記6 神々の約束』 より引用• 片山憲太郎『紅 第02巻 ~ギロチン~』 より引用• … 森村誠一『高層の死角』 より引用• この種の表現で「幕」を使う場合は「幕を切る」または「幕を切って落とす」ですが、「火ぶた」の場合は「切る」だけで「落とす」必要はありません。
〔本稿は、国語研究所とLago言語研究所が開発したNINJAL-LWP for BCCWJを利用しました。
この「火ぶたを切る」という言い方が「火ぶたを切って落とす」「火ぶたが切って落とされた」というように誤って使われるようになったのは、類語の「幕を切って落とす」との混用からとみられます。
「太平洋戦争の火ぶたが切って落され、掘畑も翌年陸軍に徴用されてしまった。
「切って落とす」よりも単に「落とす」と書く人のほうが多いということなのであろうか。
似たようなことばに、「口火」がある。